理事長所信

2013年度公益社団法人習志野青年会議所理事長所信

公益社団法人習志野青年会議所

2013年度 理事長 青池朝成

 

創立40周年を迎えるにあたり~切り開け公益新時代~

1974年2月17日創立総会が開催され 「私達青年が習志野という京葉の中核都市を基盤として社会的、国家的、国際的責任を自覚し、志を同じうするものが相集い力を合わせ、青年としての英知と勇気と情熱を持って、明るい豊かな社会を築き上げるために、特定の個人または法人、その他団体の利益を目的とせず、そして特定の政党のために利用せず青年の力を結集する。」という趣意のもと歴史の扉が切り開かれ、習志野の地に全国で553番目の青年会議所として習志野青年会議所が誕生しました。

 

以来、諸先輩方のたゆまぬ努力により連綿と習志野の地で「明るい豊かな社会」の実現という青年会議所の理想に向かって数々の公益性の高い青年会議所運動が行われてきました。公益は時代とともに求められるものが変わり、定義も変わります。しかしいつの時代も我々の目指す「明るい豊かな社会」の実現という理想は不変であり、それを成すための手法は公益性が高いものが求められます。1987年には社団法人格を取得するなど、常に時代のニーズをとらえた公益性の高い青年会議所運動を行ってきた積み重ねが、今こうして習志野市における我々の存在価値として実を結んでいることに対し、創立より今日まで様々なご尽力をされた諸先輩方をはじめ、ご協力頂いた皆様方に深く感謝申し上げます。

 

創立40周年の節目となる2013年度は、2012年に公益社団法人格を取得した後、新制度の基で迎える公益新時代を切り開く年となります。その進路は、地域社会に求められる青年会議所であり会員にとっても魅力のある青年会議所でもあるために、大局を見据えて青年会議所の本質を見失うことなく、かつ公益社団法人としての責務をしっかりと果たせるものとしていきます。45周年、50周年へとつなげる節目の1年となるように青年会議所運動を行いましょう。

 

地域に愛され必要とされる組織であるために~志し高き同士の拡大~

習志野青年会議所が地域に愛され必要とされる組織であり続けるために、行動理念を正しく理解した数多くの志し高き同士が必要です。なぜなら、メンバーの資質低下は組織の行動力を低下させ、行動理念を正しく理解していないメンバーの増加は組織の進む方向性を見失わせ、世界的組織の一員であり、39年の歴史を持つ習志野青年会議所であっても、他の数多くある団体の中に埋没し消滅する危険があるからです。特に習志野青年会議所では2011年度以降の入会という経験が浅いメンバーが約半数を占め、青年会議所の行動理念と目標をしっかりと理解したメンバーの減少が問題として顕在化してきています。また、メンバーが減少すると、地域に求められることを実践する行動力も小さくなります。青年会議所は40歳で卒業という制度をもち、次の世代へと受け継がれていく組織ですが、習志野青年会議所では5年後の2017年には今いるメンバーは10名しか残らない現状であり、人数が一度減ってしまうと増やすのはより難しくなり、消滅の危険が高くなります。

 

このような事態を回避するために志し高き同士をさらに増やしていかねばなりません。そのために、会員の資質向上と会員拡大に重点を置いて行います。まず会員の資質向上については、メンバーが組織の行動理念、目標とする理想を正しく理解することが何においても重要です。青年会議所は、経営者のサロンクラブではありませんし、単に社会奉仕を行う団体でもありません。「明るい豊かな社会の実現」という理想を掲げ、修練・奉仕・友情の三信条を基に、日常の活動の場を通じて、われわれ自身を開発し、市民運動の先頭に立って進む志し高き青年の団体、それが青年会議所です。この行動理念や目標とする理想を正しく認識した後に、青年会議所運動の柱となるリーダーシップトレーニング(指導力開発)を行い、市民運動に限らず実社会における様々な場面でリーダーとして自信を持って行動できるようになる機会を充実させていきます。

 

次に会員拡大については、近年行っている会員拡大運動では2年連続して10名以上のメンバー入会に結びつく成果を挙げています。多くの人材との交流は青年会議所における大きな魅力です。例会・室会とは別に入会候補者を交えて親睦を深めるために月に1回開催している会員拡大デーの実施、諸会議での意識付けと情報の共有など、これらの手法を継承し15名の拡大を目標に掲げ、5年、10年先を見据えて会員拡大運動を行います。

 

「明るい豊かな社会」の実現に向けて、貴重な時間を使い修練に励み、対価を求めず社会に奉仕する、志し高き同士を増やしていきましょう。

 

青年会議所運動を広げていくために~魅力を伝えるプロモーション活動を展開~

青年会議所運動を広げていくために、またその効果を増大させる上でプロモーション活動がとても重要になってきます。プロモーション活動とは一般企業が存続していくために必要な様々な業務の内、特に顧客を対象として行う「広告、販売促進、営業活動」といった業務ですが、青年会議所においても、広告は広報活動、販売促進は会員拡大、営業活動は事業の実施といった具合に当てはまります。

 

かつては広告といえば紙面媒体、テレビやラジオなどマスメディアがその中心でしたが、費用がかかるというネックがありました。しかし、近年ではインターネット媒介としたSNSによる情報交換などネットメディアが大きなウェイトを持つようになってきています。インターネット媒介による広報は少ないコストで多大な効果を得ることも可能です。広報活動の中心として今まで以上に積極的に取り入れ、従来のチラシ・ポスター・会報といった紙面媒体やホームページと組み合わせを強化して行きます。また、青年会議所の魅力の一つはメンバーが多種多様な職種の青年経済人の集まりということです。この魅力をメンバー各自が青年会議所のプロモーション活動と合わせてPRしていくことも有効だと考えます。

 

様々な媒体を組み合わせたプロモーション活動をクロスメディアプロモーションと呼びます。情報を得た時、その情報は信頼がおけるものなのかが重要となります。地域で信用されている関連団体のネットワーク網や地域のイベントとも連携し、担当委員会を中心に様々な手法を取り交ぜたクロスメディアプロモーションを創り上げ、一人ひとりが自覚をもってプロモーション活動を徹底して青年会議所の魅力を伝えていきましょう。

 

意識変革の能動者として~郷土愛を育むコミュニティディベロップメントを実践~

青年会議所の役割において、コミュニティディベロップメントは重要な使命です。青年会議所の行うコミュニティディベロップメントとはその地域(コミュニティ)を構成する人の開発、即ち意識変革を促すことです。ここで目指す意識変革とは、第一段階として自分の居住している地域に関心や愛着を持ってもらうことです。そして第二段階として、より積極的にまちづくりに参加しようという意識を育むことです。2013年度は大きく分けて2つの柱で推進します。1つ目は防災・減災の観点から行います。2011年3月11日に発生した東日本大震災は、戦後最大級の被害を日本にもたらし、その傷跡は未だ完全には癒えてはおりません。さらに、首都圏直下型地震や東南海沖大地震の危険性も指摘されています。災害はいつおそってくるかわかりません。復興が終わり、行政の備えができるのを待ってはくれません。従って各自が備えを積極的にして行く必要があります。東日本大震災では自分達の住んでいる地域の歴史や伝承、地理をいかに知っているかが生死をわけた場面がありました。また、被害を減らすためには近所に住む人同士の助け合い「共助」が重要になってきます。今、防災・減災には非常に高い関心を持たれています。この高い関心を自分達の住んでいる地域の問題としてまちづくり参加の機会に関連付け、関係諸団体との連携を強化しながら推進していきましょう。

 

2点目の大きな柱となるのが、来場者数が10万人に及ぶ習志野市最大のイベントである習志野市民まつり「習志野きらっと」です。「習志野への愛着を高めるまつり」、「子ども達の成長を育むまつり」などその展開の骨子は我々の目指す意識変革に合致します。市民まつり会場内にて近年行っている青少年向けの自主事業は、参加者及び外部から高い評価を受けています。この自主事業をベースに次代を担う青少年を中心に郷土愛を育みましょう。

 

また、「習志野きらっと」存続のために市民まつり「習志野きらっと」実行委員会への協力を強化します。習志野青年会議所では、1993年に準備委員会を発足させ、翌年1994年に第1回のまつりが開催されて以来、OB諸兄が歴代の事務局長を担当し、各委員会へメンバーを出向させるなど市民まつり「習志野きらっと」の誕生から現在まで様々な形で携わり中核を担って参りました。そして次回は20回目の節目となります。しかし、会場である市役所前グラウンドは、老朽化に加え先の東日本大震災の影響により大きな被害を受けた本庁舎建替えのため、1・2年の内に使用できなくなる見込みです。2014年の市制60周年を目前に会場移転という難題を乗り越えるために、例年の枠組みに留まらず知恵を出し、より一層の協力を実践しましょう。

 

記憶に残る1年を目指して~地域社会に根差した事業との連携や協力そして還元~

2013年は40年の節目を迎えます。これを機に諸先輩方、賛助会員の皆様、関係諸団体の皆様、各地会員会議所の同士、そして一般市民の方々へ我々の運動を発信していくことをより一層強化し推進していきます。また我々の39年の歩みに加え、地域社会に根差した事業の継承を後押しすべく、東京湾最奥部に残された貴重な自然「谷津干潟」保全の市民運動や、諸先輩方や関係諸団体が市内で行っている数々のまちづくり事業など、これらを市内外各地に発信することも我々の重要な役割です。習志野市を中心に活動されている様々な方を巻き込んで、地域社会に根差したまちづくり事業を後押しし、市民の意識変革を行う事業を展開しましょう。そして、地域に必要とされる組織であり続けるために、自ら事業を行うだけでなく、市内の多くの団体と関わりを持ち、出向者の輩出や事業への協力など連携・協力を強化し、様々なことを学びながら我々の運動に還元させていきましょう。

 

また長年取り組んでいる青少年健全育成も欠かせない取組です。青少年が健全に成長するためには様々な要素が必要となりますが、その一つは心に残る素晴らしい経験を多くする事だと考えます。人には一人ひとり個性があり、能力にも差があります。平等に機会を与えることを重要視する学校教育ではできない個性を伸ばす役割を担うのが、我々青年会議所の役割です。日ごろ出来ない経験をする場を創りだし、体を動かすことの楽しさや相手と勝負することの厳しさなど、心に残る感動を与え、その担いを本年も引き続き行って参ります。

 

そして、40年目の節目の年として、メンバーをはじめ、諸先輩方、関係諸団体、一般市民の方々にも記憶に残る1年を目指し、青年会議所運動を行いましょう。

 

恒久的な世界平和の実現に向けて~世界とのつながりによる視野の拡大~

青年会議所の魅力のひとつは日本・地区・ブロック(県)にとどまらない、ワールドワイドな組織であるということです。1915年アメリカ合衆国ミズーリ州セントルイスでヘンリー・ギッセンバイヤー Jr.氏を中心に青年会議所が設立されました。ギッセンバイヤー氏はこの社会において青年が真に活躍するようになるべきだ、という展望を持っていました。その展望がコミュニティの社会問題に青年が積極的に関係し、青年自らがそれらを巻き込んでいくというJC理念(Jayceeism)を生み出しました。このJC理念は後の第一次世界大戦、第二次世界大戦という激動の時代を経ても変わることなく継承され世界各地に伝播し、いたるところに青年会議所が誕生しています。我々の関わる地域コミュニティは、様々なつながりによって成り立っています。自分達さえよければ良いという考えは争いを招きます。青年会議所の目指す恒久的世界平和は世界の人々の共通の願いであり、一人ひとりの意識と行動が同じベクトルを向いたときにそれは実現します。そのためには広い視野で物事を考えることが重要です。ワールドワイドな組織である青年会議所には世界各国よりメンバーが集う世界会議、世界を大きく4つのエリアに分けたエリア会議など世界各国のメンバーとの交流など視野を広げる機会が用意されています。百聞は一見にしかずといいます。勇気を持ってこの与えられているチャンスを活用しましょう。

 

また、(公社)日本青年会議所や国際青年会議所への出向という仕組みもあり、より積極的に関わることが可能です。出向者を全面的に支援し、その出向者には出向先で得たものを習志野に持ち帰り、全国そして世界各地に広がるワールドワイドな組織を実感する機会を設けます。

 

そして、国際青年会議所が行っているマラリア撲滅運動「NOTHING BUT NETSキャンペーン」を(公社)日本青年会議所と協働して推進して行きます。

 

世界、日本各地とのつながりを意識し、視野を広げ青年会議所運動を展開していきましょう。

 

むすびに ~万里一空 JCの理念のもとに~

結びに、私は2002年に習志野青年会議所と出会いました。入会し多くの先輩方からたくさんのことを学び、様々な事業を通じて他では得難い体験をし、感動を得ました。この10年の間に先輩方から受け取ったたくさんの想い、そして体験した素晴らしい経験を先頭に立って伝えていきたいと思います。中でも2010年、つくばで行われた第23回国際アカデミーへの参加は強烈な刺激を受けました。海外の人との交流を通じ青年会議所の目指している恒久的な世界平和の実現への理念を強く意識しました。実際に海外へ行けずとも我々にできることはある、また意識を変えることで生まれるものがあると強く信じています。その想いをスローガンに込めさせて頂きました。

 

2013年度のスローガンは「万里一空~JCの理念のもとに~」です。「万里一空(ばんりいっくう)」とは宮本武蔵の『五輪書(ごりんのしょ)』に登場する言葉で「どんなに遥か遠くまで行っても空は一つであり、全てのものは同じひとつの世界にある。」ということを表した言葉で、一つの目標に向かって精進するといった意味としても解釈されています。

 

我々の愛する習志野市の健全な発展のために尽力するのはもちろんのこと、どこまでも続く空に遠く離れた世界への思いを馳せ、青年会議所の理想である恒久的な世界平和の実現という目標に向かって、青年としての英知と勇気と情熱をもって取り組んでいくという理念のもとに、青年会議所運動を実践して参ります。

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